カレンダー
2012年5月
« 11月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  
スポンサードリンク

Archive for the ‘納棺’ Category

柩が小さいではないか・・・

45歳の男性が癌で亡くなりました。

男性は、一年程病と戦っていましたが治療むなしく亡くなってしましました。

身体がもともと大柄で、とても病と闘っていたとは思えないくらいです。

話によると、かなり痩せたという。

頭髪はほとんどなく、苦しんで亡くなったという感じは受けなかった。

死後硬直が強く、手足がほとんど曲がらないほど・・

特に足は、硬直が強く足首が突っ張っていて、身長170cmぐらいだろうか?

柩に納めると、頭と足が柩に収まりきらない。仕方なく強引に膝を曲げてなんとか納めることができた。

柩の中には、いつも着用していた背広とワイシャツ、ネクタイを納め満足していると思った。

ここから問題がでました。

強引に膝を曲げて柩に納めた姿を見て、喪主の母親が、

「狭いところが嫌いなのに・・・」

非常に不満気だった。

遺体を葬儀会場に移動してから、数人の親族から

「もっと大きい柩は無いのか、故人が辛いではないか。」

と女性スタッフが聞き耳をして、我々に報告してきた。

即、社長の相談した結果、柩を変えることに決定。

190cm用の大きな柩を用意して、控えの部屋で遺族立会いの元、スタッフ四人がかりで大きい柩に移す事に。

通夜の時間もせまっていて、迅速が行動が要求された。

中に入れた、納棺花や遺品を取り除き、新しい棺内布団に移し、改めて遺族にお花を入れていただいた。

通夜が七時だったが、六時十分まで会場に移すことができました。

喪主の母親に丁重に頭をさげ、お詫びを申し上げました。

今回、柩に納棺する前に良い判断をしていれば、こんな事態はおこらなかったろう。

長年の納棺をやっているが、二度の納棺は初めての経験でした。

強引な姿を見せたのが最大の原因である、深く反省し今後も気をつけたい。

喪主の気持ち

火葬場が古くなったので、新しく市営斎場が先日オープンしました。

斎場が新しくなって、初めての納棺をさせていただきました。

とくに、葬儀社より注意事項がなかったのでいつものとおり、納棺の儀式を行いました。

「始める前に、柩に入れてあるものがありましたら、ご用意下さい」と尋ねてみました。

「特にありません」と喪主がいわれ、そのまま柩に納めさせていただきました。

突然、後から来られた親族から

「何か入れるものは、無いがか?」

「服でも、あろうが・・」

喪主の奥さんが、二階に駆け登り、故人の背広・ズボン・シャツを持ってこられました。

「これを入れたいのですが・・」

私が「どうぞ・・入れてあげてください」

こういうと、喪主が「柩の中に服飾品は入れてはならない、役所からもらった注意事項に書いてあるだろうが」

私にも、書類を突きつけられ質問を受けました。

「燃えるものならば、いいですよ」

そんな、言葉を気にしながらも背広・ズボン・シャツを入れていただきました。

シャツも綺麗に整えて入れられたのが印象的でした。

喪主は、新斎場のことで問題を起したくなかったのであろう。

いろいろと問題がありましたからね。

不安が取れない顔つきをしておられました。

こちらとしては、やはり遺族の思いをできるだけかなえてあげたい、っという気持ち強いのだろうか?

反面、喪主の気持ちも分からなくはない。

ナビ・事故・寝たきりかよ・・

今日は、いろいろあった。

午後4時、葬儀社で住宅地図を拡げて自宅を確認。

新しく購入したカーナビで、住所で検索。

目的地をに向かって、案内通りに走り続けたが、たどりついたのが別家・・・?

近くを見渡してみると、後ろの家に忌中幕が張ってある・・

ナビはいい加減なもんだなぁ~~。

そして、家の到着して車から道具を出していたら、突然「ドーーン・ドーン」と大きなおとがした。

振り向いてみると、黒い軽四が田んぼの中に横転していた。

5分前には私がその場を通っていたんだ。危なくまきぞえをくらうところだった。

当家の親戚のおばちゃんが、その軽四が横転するところを見ていたと言う。

おばちゃんパワーで周りじゅうに自慢げに話題をつくっていた。

親戚の方々は、その事故で盛り上がり4時になってもなかなか遺体の側に集まらない・・

「すみません・・時間ですので納棺をおこなってもよろしでしょうか?」

「お~~い、みんな集まれや・・」

少し遅れで納棺を始めました。

故人は、94歳の女性で寝たきりだったのだろうか?

身体が、ひどい曲がり方をしており満足に着せ替えができない。

90度横に曲がり、硬直が強くて元に戻らないしかもアゴが上がっていて最悪の状態。

膝も腰もはんぱじゃない・・

身体が小さいので、柩に収まったが顔が横を向いているのでバスタオルや病院で使っていた肩当てや枕を持ってきてもらい出来る範囲で顔を正面に向けることができた。

花入れが終わり、蓋を閉めると窓にアゴと鼻付いているではないか・・

あまりにも、バスタオルと枕で底上げし過ぎたかな。

腰を少し上げてなんとか調整できた。

最初からあまり良いことがなかった日だった。

二人の家族葬

親族が二人で、家族葬を行いました。

喪主が実姉、あと従姉妹が一人と寂しい家族葬でした。

会館に直接遺体を病院から搬送され、「できるだけ早く会館に入って納棺をしてほしい」

当日は、他の納棺が午後4時から予約が入っていて、それが終わらないと向かわれませせん。

5時前に先客の仕事が終わり、連絡をとりながら6時前に到着できました。

納棺勤行の後、遺族の控室で納棺師と寺院様そして親族の二人・・

親族二人とも高齢なので足が悪い。

痩せたおばぁちゃんで、口元が広がっていて見栄えの悪い顔をしていたので、口や頭髪を綺麗に整えさせていただきました。

痩せたその姿からは、長年のご苦労が伺えます。

含み綿で、ふっくらとした顔はとても遺族からは喜んでいただいた。

納棺花を入れるときは、柩に二人寄り添って抱え込むように故人を偲んでいました。

思わず、こちらも「ジーン」ときました。

その後、すぐに通夜が始まりました。

形式を重んじる、お寺様まので、家族葬といえども通常と同じようにお勤めをあげられました。

大勢の親戚に囲まれ納棺するのもやりがいがあるけれでも、こんな家族葬も一人故人を送るには同じなのです。

理容院で九十歳の女性

自宅で理容院を営んでいて、戦前から営んでいて作りが古く最新の道具も少ない。

近年は、近隣の人たちだけ散髪していたのだろう。

現在は床屋の仕事をしていたのだろうか?

母親が病で倒れてからは、店の乱雑さが目立つ・・

お店の奥に自宅があり、遺体は四畳半に安置してありテレビとタンスが置いてあり、遺体と数人しか入れない。

家に出入りするドアからは棺が入らない。引き戸が締め切ってあり無理やりこじ開けました。

棺を置く場所もなく、棺はお店の中に置いて、とにかく仏衣に着せ替えます。

部屋には、遺体と私、子どもが三人入り狭いながらも着せ替えをしました。

移動するスペースもなく片側からだけて、仏衣を着せました。

新方式の納棺は、狭いスペースでもこなせるのです。

遺体の向かいすぐに遺族の膝があり、ものものしく威圧感がありました。あまりにも近い・・

これだけ近かったら何をやっているかも、すべて分かる・・

遺族の鼓動が聞こえてくるようだ。

理容院のご主人に顔そりを依頼したら、「お願いします」と言われプロの前で披露・・

着せ替えが終わってから、顔を整え、薄化粧を行いました。

一度遺体を移動して、横に棺を置かせてもらい、男性四人で柩に納めさせてもらいました。

式章をかけ、柩の中には、お経の本を入れて後は、納棺花で綺麗に飾ってもらいました。

狭いところで行ったので、大変さが伝わったのだろうか、丁寧にお礼をされました。

男性の化粧をすればいいのか?

病院から搬送されたときに、男性であるのにファンデーションで化粧がほどこしてあった。

左側の頬が青白く、あざがあり病院側で化粧をしてごまかしたつもりでしょう。

しかし、ピンクの口紅を付けてあり生々しい唇であった。担当者も異様な感じに映ったと言ってました。

どうみても、女化粧でしょう・・?

化粧をするならば、もう少し考えてほしいですよ。ひげも荒々しく剃ってあり、少し残念な気がした。

ここで、男性には本来化粧をほどこしていいものか?すこし疑問が残った。

傷隠しぐらいは良いが全体に化粧をするのはどうでしょう?

ある納棺師は、「全部やってるよ。」と答える。

ある納棺師は、「絶対にしない。」と答える。

そんな疑問を思いながら、作業を続け、 改めて、顔の化粧を取り除いてひげを剃りあざを隠し男性用の化粧をほどこした。

顔は綺麗になったが残念ながらあごが上がった状態になって硬直が強かったので無理やりに起すと遺族が大変辛そうにみえたのでそれ以上のことはおこなわないでそのまま柩に納めさせてもらった。

口も多少開いた状態だったが仕方がない。

もう少しなんとかならなかったのだろうかと、少し満足のたらない仕事でした。

もう少し、早く伺って遺族の見ていないときに処置をしていれば、こんなことにはならかったのではないだろうか?

頭の娘が遠方から弔問

92歳の女

3時納棺でしたが、葬儀社より4時から行なって下さいと連絡がありました。

また、中送りの車の手配か?新規に葬儀が入ったのか?

担当者から途中で携帯電話に

「頭の娘が遠方から弔問に来るので、納棺を遅く始めてほしい」

「3時15分に某駅に着くので、4時から待ってほしい」

深い意味は無いらしい・・ 親族は5人程度しかいなくて、安置場所も6帖の狭い部屋に安置されていてタンスがいくつも置かれていました。

玄関にバイクと自転車があり、2間ある引き戸も正面から出入りができない状態。

仕方ないので、右側の引き戸を動かして柩を出すことに。

3時50分頃に娘さんとその子供が到着。

到着ごすぐに、故人の顔を拝み涙を流していました。

長い間、故人と会っていなかったようで、すごく残念がっておられました。

落ち着くまで、時間をかけて準備をさせていただき、落ち着くのを待って4時10分頃から納棺をさせていただきました。

特に柩には、入れる遺品はなく、7人で納棺花をたくさん入れられ華やかに飾ってもらいました。

出棺する道も狭く、間口も不便、部屋も狭い、あまり良い条件ではなかったのですが、自分の最大限の力量を尽くし納棺をさせていただきました。

訪問着を着せました

46歳 女性

写真を見ると、ショートカットで綺麗な女性で若くして亡くなったのが大変惜しい。

子供は、20歳前後の男子が二人。

ご主人は、私の納棺中ず~と・・真剣に眺めていました。

なんだか、ご主人が辛い気持ちがすごく伝わってきました。

家族より、赤い訪問着とかんざしと千羽鶴と写真が手渡されました。

訪問着は、息子さんの卒業式に着ていて特に大事にされていたものだとお聞きしました。

赤い訪問着は、こちらから「着せましょうか?」

「是非、お願いします」

仏衣を最初に肌着代わりに着せ替えたのでしたが、訪問着の足元に柄が入っているので、どうしても衿が左前になります。

衿を綺麗にするとき、仏衣も左前にして生前の姿のまま着物を着せてあげました。

帯を用意してなかったので、そのまま身長に合わせて、長さを調整。

化粧も少し濃いナチュラルに仕上げ、紅もやや赤めにしてあげました。

髪を一束に丸め上げ愛用のかんざしで止めてあげ、柩に納めました。

残念ですが、かんざしが納棺花のおかげで全然見えなくなり効果が薄らいでしまったが納棺を見ている方には満足していただいたと思います。

赤い訪問着が見えるように、掛け布団を胸辺りまで下げさせていただき綺麗な仕上がりになったでしょうか。

自分の評価では、90点は与えられると思いますよ。

こんな気持ちの入った納棺は久しぶりかもしれない。

これからも、気持ちの入った納棺を続けていきたい。

交通事故

県道の横断歩道で午前1時頃、男性が軽乗用車にはねられ、病院に運ばれましたが脳挫傷などで約7時間に死亡しました。

頭部には包帯が巻かれ、ひどい傷跡が残され、顔面は数ヶ所傷跡が瘡蓋状態になって茶色く変色していました。

61歳でまだ若く、元気な身体で体重も80キロはあったろうか、大変大きな身体で着せ替えるには少し力が入ったかな?

顔全体が、赤く染まっていてリキッドファンデーションで薄くぼかし、傷のひどいところは、リカバリファンデーションで仕上げました。

3箇所ほど、キズ判が張ってあり、少しはがしてみると深く傷が残っていたのでそのままの状態でとどめおきました。

亡くなって時間があまり経過していないのですが、お腹がはって腐敗がかなり進行していて、納棺中も口から体液がドドーッと流れ、すぐ口鼻に青梅綿を詰めて処置をしていたが、舌をかんでなかなか中に入っていかない。

仕方なく、割り箸で押し込もうとしたが、内緒だが歯が2本ほど折れてしまった。その隙間を利用して青梅綿をなんとか詰めることができた。

体格の良い男性なので、6人がかりで柩納めさせていただきました。

柩の中には、思い出の写真や愛読書そしてお気に入りの背広を入れて蓋をさせていただきました。

奥さんや息子さんからは、大粒の涙が流れていました。

大きい女性

葬儀社の担当者が言うには、 「すごい大きい女性なので納棺は大変だと思うよ」 今まで、葬儀社がオーバーな表現をしてくいることが良くあります。

心して、当家に赴いてもほとんどが思ったほどひどい遺体はありません。

実際、大きな身体をしてましたが、やっぱり女性。

女性で大きい方は、お腹に腹水が溜まってお腹がパンパンか、首まわりがベターと横に広がっているかどちらかが多いようです。

今回は、後者で襟元がうまく収まりきらない・・アゴと胸元がくっ付いて印象が悪い・・

綿花で襟足を決めて、少しは良くなったかな?

あとは、納棺花でごまかそう・・・

女化粧を綺麗に仕上げたので、当家からは「綺麗になったね」と喜んでいただきました。

手足がすごく膨らんでいて、特に腕が組めない。

横に大きい女性なので柩もめいっぱい・・

腕をヒッパリながらも、お腹の下の方で腕を組んで納めさせてもらいました。

棺巻きをしてから、七条袈裟をかけて納棺は終了。

当家に着いたときは晴れていたのに、出棺のいきなりカミナリがなり出棺時は大雨・・

式場まで横殴りの大雨となってしました。

これから、こんな吹雪の日が多くなるんだろうな。