Archive for 1月, 2011
両足がない
親族が約20人ほどでしょうか、言葉少なく納棺を待っておられました。
体重もかなり重くがっしりた体格でしたが、いざ掛け布団をはぐると何か足の方が薄い。
なんと、両足が膝から下が無いではありませんか・・
故人は糖尿病で、1ヶ月前に腐って切断したようです。
まだ、足には包帯が巻いてあり生々しい感覚がおそいました。
特に、足のことも聞かず納棺をおこないました。
足袋はもちろん履けません。
そっと、柩の中に納めさせていただきました。
後から、葬儀社に聞くと
「少し前まで歩いているのを見ていたよ」
なんだよ、知っているんなら言ってよ・・・
何も知らされず、行なう仕事は怖い・・・
遺族もやはり、何も言ってくれないのは仕方ないかも。
プロ意識を
八十歳でひとり暮らしのおばぁちゃんが亡くなりました。
若いときは、スナックのママを営んでいて、かなりイケイケの女性。
葬儀は密葬で行うこと。
納棺には、親戚と友達の六人だけで寂しい感じがしました。
突然、仲間の一人が私の納棺を見学させてほしいと申し出てきた。
近くに、同業者がいるといささか緊張感をもちながら、納棺をさせていただきました。
浄土真宗なのに、お勤めと同時にだったのでお寺様も同席。
言葉少なく、新方式で着せ替え・化粧・納棺・・・
安置してある部屋も狭く、親族に向って納棺ができない。
遺族が頭の方から、見学・・(これは最悪なんです、隙間から肩が見えてしまう)
出来るだけ肌を見せないように行なったが、同業者からは背中まで見えたようだ。
同業者からの言葉では、丁寧だがプロ意識が強すぎるのでないだろうか、少し冷たく感じたようだ。
私の納棺は、プロ意識を深めすぐに出来るものではないような技を身につけることが、第一の目標です。
今までつちかってきた納棺からひと皮抜けたプロの納棺師。
着せ替えの技術だけではなく、もう一つ上の技術。化粧・顔の復元・髭剃りの上達が必勝でしょう。
今回では、眉毛のない女性だったので眉を書いてみた・・
眉の書き方で顔の印象がずいぶん違ってくるので、薄いブラウンで細く書いてみた・・
思った以上に、遺族には喜んでいただいたのでこちらも頑張ったかいがあった。
結婚式寸前に
不幸は突然やって来るものです。
午前11時の納棺の仕事が入ってきました。
経過を伺ってみると、おばあちゃんが高齢で入院中でしたが、突然亡くなっていまいました。
かねてより、孫が11月2日に結婚式の予定でした、10月30日おばあちゃんが亡くなり先方の了解の上予定通り結婚式を行なうことになりました。
その孫が喪主を勤めることです。
葬儀は、11月15日に本葬。
今回は密葬にて納棺後、お寺様にお勤めをして頂いてから、出棺・家葬が行なわれました。
納棺のとき、結婚式の打ち合わせのため喪主は不在。
近い親族、10人で納棺・・
家には、忌中の幕も張らず看板もない、本当に密葬だね。。
「後から、喪主が帰ってきましたら」と納棺花を少し残して置いてきました。
緊急なことでしたが、親族はにこやかな雰囲気。
新方式の納棺を行ない、葬儀社の担当者が今までにないやり方に動揺ぎみ。
今回で、新方式は5回目基本的な手順もほぼマスター今までの経験と新しいスタイルの調合・・
親族の身をのりだして見学をしていました。
柩の中には、お菓子・お金(千円)・洋服が入れられ、顔の回りにお花いっぱいに飾りました。
姉妹のかたより「綺麗にお化粧してもらって良かったね。」と・・
不安の中、ひと言が嬉しかったですよ。
腐敗が進行してます
警察署で久しぶりの遺体処理が入りました。
事故か自殺、状態が知らされていません。
とにかく、警察署に向かいました。
遺体は、大柄な男性がステンレスの台に遺体袋に包んでありました。
身体の損傷は、ほとんど無くようでしたが顔が黒く、硬直が解けているようでした。
警察官に死亡原因を尋ねると、「病死ですよ」
どうして病死なのに、警察に遺体があるの?
疑問が残ったまま、遺体を処置をして浴衣を着せて自宅へと輸送しました。
自宅には、土木系の男性がたくさんの故人を待っていました。
大勢の男性がストレッチャーで仏間に安置をされました。
遺体の腐敗が進んでいることを説明して、翌日すぐに納棺することを薦めました。
お腹に腹水が貯まっているようなので、ガスが出てくると顔面肥大なるので、あえて口や鼻をふさがないようにしました。
後日、納棺をしたときは、異常が見られなかったのですが、お昼が暑かったせいでしょうか?
口から血が出ているとの「なんとかしてほしい」と連絡がはいりました。
遺族に事情を説明して、「悪い状態になっているのでこれ以上のことはできませんの血がでたらふき取ってください」
遺族から、「柩の蓋を開いていいのか?遺体に触ってもいいのか?」
子供たちも初めての経験なので、どうしたらいいのかわからないようでした。
「できたら、綿を詰めないでください」と要望があったので、そのままに・・
「どうぞ、自由にお顔を綺麗にしてあげてください」
ご了承をいただいてその場は離れさせていただきました。
通夜・葬儀のときも目・鼻・口から血が出ていたようです。
あれから、苦情のような言葉はなかったようです。
事前に身体を去勢すること!
90歳の女性を納棺させていただきました。
年齢のわりには、肌つやがよく綺麗なおばぁちゃんでした。
背中が少し湾曲していて、膝が立っていました。
30分前に自宅に到着してら準備をしていると
喪主から「身内にはあまり、ボキボキするのはやめてほしい!」
と要望され、事前に布団の中で腰と膝の間接を外してみましたが、なかなか腰が真っすぐならない!!
このままだと、柩に収まりきらないなで思い切って力いっぱい頑張ってみましたらかなり真っすぐになりました。
喪主だけだったので、親族が集まる前だったので苦情にはなりませんでした。
喪主が男性だったので、かなりさっぱりした性格の人で、満足しているようでした。
あとから、喪主の奥さんが来て「何かしたの?」
喪主に伺っていました。
「おばぁちゃん!痛くなかった・・・」と問いかけていました。
長い間、看病してこられた奥さんにはこらえきれないことだったのかもしれません。
薄いリキッドタイプのファンデーションで整え、綺麗になったおばぁちゃんを奥さんが見て、「綺麗になっておじぃちゃんの側に行かれたね。」
満足そうでした。
事前に身体を去勢していたので、柩にも収まり無事に仕事を終えることができました。
B型肝炎の男性 四十四歳
B型肝炎の男性 四十四歳
体重 80kgぐらいだろうか・・
私よりも若い男性を納棺するのはやはり嫌なものです。
肝炎ですから、感染の恐れがある。
手袋とマスクをして納棺をさせてもらう。
二人の子供のうち、大事な跡取り息子
そんな、小柄な身体を震わせながら納棺の儀を側で時おり涙ぐみながら見守るように視線を感じました。
この時、お母さんの視線が緊張感をつのらせ真剣に仕事をやらさせていただきました。
髭が濃く、髭剃りに結構時間がかかりました。
病院生活も短く、顔はふっくらとはりが有り生きているかのような肌つや、新しい替え刃を装着して綺麗に顔そりができました。
柩の中には、愛用していた、ブレザーとズボンと帽子を入れていただきました。
最後に、蓋を閉めるのに泣き崩れるお母さんに思い切り泣いていただきました。
仕事が終わり帰りの準備をしているとこに、お母さんが駆け寄ってきて「本当ありがとうございました」深々と頭をさげて見送ってくださいました。
路念仏の鈴(れい)
お寺様には、○○寺があり、門徒の多いお寺には、小寺様があります。
今回は、その前小寺様を勤めたいた方に葬儀司会をさせていただきました。
現在は、在家になるので一般葬として行なわれます。
祭壇も一般用の祭壇を使用しました。
しかし、内容はやはり荼毘式並みに行なわれました。
指名焼香は、喪主、親族、寺家、一般焼香の順にて呼び出し。
荼毘式のような、一般葬なしごとでした。
お寺様との打ち合わせのとき、少し質問をさせていただいた。
Q:小寺様のことは、正式には・・・?
A:寺中(じちゅう)
Q:大りんを鳴らす方
A:助音役(じょりんやく)左相役(さそうやく)
Q:路念仏のとき、ならすリン
A:路念仏の鈴(れい)
曾孫からのお別れの言葉
久しぶりに小さな葬儀社に、呼んで頂きました。
午後一時の葬儀だったので、朝はゆっくりと向かいました。
十時過ぎに当家に到着して打ち合わせ、喪主とは何度か面識があり和んだ雰囲気で打ち合わせができました。
指名焼香は三家族のみ・・
曾孫様三人より、「お別れの言葉」あるということ・・
故人の経歴を紹介したあと、葬儀が始まりました。
読経後、「お別れの言葉」
「曾孫様にあたります、○○君・△△ちゃん・□□ちゃんよりお別れの言葉がございます。」
「△△ちゃんが「おおばぁちゃん、ありがと・・」
○○君の番になると・・・?言葉がでない???
付き添ってくださった母親が一生懸命うながしている。しかしどうしても言葉が出てこない。
母親から合図がありましたので、「○○君は、残念ながら動揺して言葉が出ませんでした。」とアナウンスをかけました。
曾孫は五歳と四歳と三歳の子供たちには少し重荷だったのでしょうか?
親戚の葬儀
先日、親戚の葬儀がありました。弟の親戚で、61歳男性 独身 自営業
母親が健在ですが、療養中につき入院しています。姉妹(三人)
長女は、地元に住んでいるが脳梗塞で身体が不自由。
次女・三女は、少し遠方に嫁いでいます。
弟から「喪主を誰にすれば良いか?」と訪ねられました。答えは簡単明瞭、「母親に決まっているだろう。」
「喪主代理を立てれば済むこと。」
結局、次女が代理を努め喪主挨拶もしました。
子供がいないと、兄妹の負担がすごく大きい・・
自営業なので、真宗大谷派 東本願寺より弔詞、仕事仲間・友人・同級生と弔辞を賜りました。
祭壇には、鮎釣りが趣味で着ていたジャケットや釣竿が飾られ故人らしい葬儀でした。
問題が一つ出ました。
友人がお骨を分けてほしい・・・「川に散骨をしたいので」
兄妹にとっては、重大なことです。受け入れるか、拒否をするか・・?
今度あって報告をすることにします。