Archive for 3月, 2011
二人の家族葬
親族が二人で、家族葬を行いました。
喪主が実姉、あと従姉妹が一人と寂しい家族葬でした。
会館に直接遺体を病院から搬送され、「できるだけ早く会館に入って納棺をしてほしい」
当日は、他の納棺が午後4時から予約が入っていて、それが終わらないと向かわれませせん。
5時前に先客の仕事が終わり、連絡をとりながら6時前に到着できました。
納棺勤行の後、遺族の控室で納棺師と寺院様そして親族の二人・・
親族二人とも高齢なので足が悪い。
痩せたおばぁちゃんで、口元が広がっていて見栄えの悪い顔をしていたので、口や頭髪を綺麗に整えさせていただきました。
痩せたその姿からは、長年のご苦労が伺えます。
含み綿で、ふっくらとした顔はとても遺族からは喜んでいただいた。
納棺花を入れるときは、柩に二人寄り添って抱え込むように故人を偲んでいました。
思わず、こちらも「ジーン」ときました。
その後、すぐに通夜が始まりました。
形式を重んじる、お寺様まので、家族葬といえども通常と同じようにお勤めをあげられました。
大勢の親戚に囲まれ納棺するのもやりがいがあるけれでも、こんな家族葬も一人故人を送るには同じなのです。
理容院で九十歳の女性
自宅で理容院を営んでいて、戦前から営んでいて作りが古く最新の道具も少ない。
近年は、近隣の人たちだけ散髪していたのだろう。
現在は床屋の仕事をしていたのだろうか?
母親が病で倒れてからは、店の乱雑さが目立つ・・
お店の奥に自宅があり、遺体は四畳半に安置してありテレビとタンスが置いてあり、遺体と数人しか入れない。
家に出入りするドアからは棺が入らない。引き戸が締め切ってあり無理やりこじ開けました。
棺を置く場所もなく、棺はお店の中に置いて、とにかく仏衣に着せ替えます。
部屋には、遺体と私、子どもが三人入り狭いながらも着せ替えをしました。
移動するスペースもなく片側からだけて、仏衣を着せました。
新方式の納棺は、狭いスペースでもこなせるのです。
遺体の向かいすぐに遺族の膝があり、ものものしく威圧感がありました。あまりにも近い・・
これだけ近かったら何をやっているかも、すべて分かる・・
遺族の鼓動が聞こえてくるようだ。
理容院のご主人に顔そりを依頼したら、「お願いします」と言われプロの前で披露・・
着せ替えが終わってから、顔を整え、薄化粧を行いました。
一度遺体を移動して、横に棺を置かせてもらい、男性四人で柩に納めさせてもらいました。
式章をかけ、柩の中には、お経の本を入れて後は、納棺花で綺麗に飾ってもらいました。
狭いところで行ったので、大変さが伝わったのだろうか、丁寧にお礼をされました。
男性の化粧をすればいいのか?
病院から搬送されたときに、男性であるのにファンデーションで化粧がほどこしてあった。
左側の頬が青白く、あざがあり病院側で化粧をしてごまかしたつもりでしょう。
しかし、ピンクの口紅を付けてあり生々しい唇であった。担当者も異様な感じに映ったと言ってました。
どうみても、女化粧でしょう・・?
化粧をするならば、もう少し考えてほしいですよ。ひげも荒々しく剃ってあり、少し残念な気がした。
ここで、男性には本来化粧をほどこしていいものか?すこし疑問が残った。
傷隠しぐらいは良いが全体に化粧をするのはどうでしょう?
ある納棺師は、「全部やってるよ。」と答える。
ある納棺師は、「絶対にしない。」と答える。
そんな疑問を思いながら、作業を続け、 改めて、顔の化粧を取り除いてひげを剃りあざを隠し男性用の化粧をほどこした。
顔は綺麗になったが残念ながらあごが上がった状態になって硬直が強かったので無理やりに起すと遺族が大変辛そうにみえたのでそれ以上のことはおこなわないでそのまま柩に納めさせてもらった。
口も多少開いた状態だったが仕方がない。
もう少しなんとかならなかったのだろうかと、少し満足のたらない仕事でした。
もう少し、早く伺って遺族の見ていないときに処置をしていれば、こんなことにはならかったのではないだろうか?